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RME diary 2021 day 5 (2021/12/18)

2021-12-18

本日は2021年度「再生医療:細胞製造設計エキスパート育成講座」のファンダメンタルコース5日目でした。

1,2限目は笠井泰成先生(大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部)より、「細胞培養加工施設の運用と課題」と題してご講義いただきました。

前半は製品の汚染防止や品質向上のための構造設計や空調整備、またCPC運用に必要な文書管理などについてお話しいただきました。これらの準備を一つ一つ丁寧に行うことで高品質な製品を患者様に届けることができるのだなと再確認することができました。後半は運用管理の現状や課題についてご説明いただきました。膨大な量のデータを管理する細胞調整工程管理システムの利便性向上や細胞や組織を対象とした新たな評価方法の開発と標準化など、再生医療の普及のために解決すべき課題を知ることができました。(Written by M²)

3,4限目は水野満先生(東京医科歯科大学 統合研究機構 再生医療研究センター)より、「アカデミアにおける細胞調製施設運営の実例と課題」と題してご講義いただきました。

前半は、企業側とアカデミア側が求める施設運用の特徴や違い、アカデミア側で起こりうる問題や実際に起きた不具合、それに対する解決策などについてお話しいただきました。施設で発生する不具合は常に予想できるわけではなくても、発生した場合の対応を考えておくことが大切だと感じました。後半は、細胞加工施設の定期点検や実際の臨床現場での細胞の品質管理などについて説明して頂きました。ここでも前半と同様、災害など予期せぬアクシデントが発生した場合に備えるための訓練の必要性を感じました。 (Written by F.H)

ファンダメンタルコースは本日で終了になります。
「再生医療:細胞製造設計エキスパート育成講座2021」ファンダメンタルコースをご受講いただきました皆様、そしてご講義いただきました先生方、あらためまして感謝申し上げます。
皆様の益々のご活躍をご祈念申し上げます。

2021.12.18
RME 2021 運営チーム & M² “お酒飲むとお腹壊す医療機器オタク” & F.H “レントゲン写真が好きな女子大生”