【MDD Diary 2022】#10 (2022/08/20)
2022-08-20
本日はModule3 〜医療機器開発のための機器実習〜2日目~でした。
知的財産において特許の出願準備、その活用戦略についてレクチャーとグループワーキング形式で学びました。
1,2限目 MDD Group Working –IV
〜医療機器開発のための知財実習① 出願準備編~
山田 朋範 先生 弁理士法人 前田特許事務所
1,2限目 MDD Group Working –IV
〜医療機器開発のための知財実習① 出願準備編~
長谷川 雅典 先生 弁理士法人 前田特許事務所
MDD Group Working –IV 〜医療機器開発のための知財戦略① 出願準備編~
午前は、弁理士法人 前田特許事務所から弁理士の山田朋範先生と長谷川雅典先生をお迎えし、MDD Group Working –IV 〜医療機器開発のための知財戦略① 出願準備編~が行われました。まず山田先生より知的財産の法律上の定義や商標権、特許権の基本的知識、そして、膨大な特許情報を収集・整理・分析してグラフなどにまとめる手法であるパテントマップについて教えていただきました。特許調査のひとつとして、J-PlatPatを用いた方法を実例を用いて解説していただいたのち、グループワーキングでは10のグループに分かれ、慢性疾患を患う患者さんのための治療アプリについて、実際に先行特許の調査を行い、新規性や進捗性をクリアするための考え方についてディスカッションを行いました。同じ意味を持つ日本語の表現は何通りもあり、検索式作成の難しさを実感しました。最後に一見新しくなくても何かしら先行発明との違いがあれば、出願内容の工夫により権利化できる場合も多いため、出願を検討してみるべきであることをご説明いただきました。
3,4限目 MDD Group Working – V
〜医療機器開発のための知財実習② 活用戦略編~
中道 佳博 先生 創樹国際特許事務所
MDD Group Working – V 〜医療機器開発のための知財戦略② 活用戦略編~
午後は、創樹国際特許事務所から弁理士の中道佳博先生をお迎えし、MDD Group Working – V 〜医療機器開発のための知財戦略② 活用戦略編~が行われました。講義では外国出願を検討する際の考え方や、パリ優先権ルート、PCT(特許協力条約:Patent Cooperation Treaty)ルートによる出願方法、外国特許等の調査方法などについて具体例を交えて教えていただきました。また、特許侵害が疑われる場合の対応についても、豊富なご経験をもとにお話しいただきました。グループワーキングではModule2の事例でもある治療アプリ開発において、知財の観点から対応するべき事項の検討や、競合他社にまつわる知財リスク対応に関するシナリオをもとに、チームでディスカッションとプレゼンテーションを行いました。自由度の高い課題のため、各チームより様々な視点での意見を伺うことができました。中道先生からは事業戦略の方向性決定の重要性、いつ・どこで特許を出願するのか、予算との兼ね合い、商標の調査、ネーミングの観点などについてご説明いただきました。
次回は「内視鏡機器」、「鏡視下手術機器」、「手術用ロボット手術ユニット」、「定置型保育器(クベース)・光線療法」、「ペースメーカー・ICD・CRTD・プログラマー」、「リードレスペースメーカー」、「着用型自動除細動器(WCD)」、「義肢装具」について学びます。
メディカルデバイスデザインコース2022運営チーム