MDD2022卒業生 小野 叶芽さん(外国語学部)
2024-06-22
MDD2022 受講
小野 叶芽 さん
(小野さんのコメント)
大阪大学外国語学部を卒業後、2024 年 4 月から新卒社員として日本メドトロニック株式会社で、不整脈を治療するアブレーションカテーテルという医療機器の販売に従事しております。
幼少期に手術を経験したことがきっかけで、医師になりたいという夢を抱きましたが、高校生の時に文系を選び、大阪大学の外国語学部に進学いたしました。しかし、就職活動を通じて、医療系への興味を再確認し、医療機器業界で働く方々のお話を聞いてみたいという思いで、本コースを受講いたしました。
私は文系学生で、これまでの人生で医療機器とは無縁の生活を送ってきました。それでも、医師の先生方や企業からの講師の方々が分かりやすい言葉で講義を行ってくださったおかげで、臨床、医療機器、薬事承認のプロセスについて学ぶことができました(臨床知識がなかったので、講義についていくのに必死でしたが)。
特に印象に残っているのが、~Module1~医療機器開発のための臨床医学の「循環器医療と医工連携」の講義内で大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学の坂田泰史先生が、「医療機器開発に求められていることは低侵襲と可視化である」とおっしゃっていたことです。以前は開胸手術をしなければ治せなかった病気も、医療機器の発展により開胸手術ではなく、低侵襲(痛みや出血をできる限り少なくする)での治療が行われるようになりました。「心電図やレントゲン、心臓カテーテル等の低侵襲治療に必須なデバイスは現代の医療に必須である」という言葉に、患者さんを救えるのは医療従事者だけではないのだと感じることができました。
最後に、私は本コースを「患者さんを救えるのはお医者さんだけではありません。医療機器開発のプロになって、世界の患者さんを助けませんか?」というホームページのメッセージに惹かれて受講いたしました。そして講師の方々の「医療機器開発」に対する熱い想いと、医療機器に魅力を感じ、私も医療機器業界に飛び込みました。工学系や医療系の学生だけではなく、私のような文系学生も多く参加しています。また、本コースには社会人として働いている方々が多く参加されています。医療機器開発に関する知見を増やすことだけではなく、自身のキャリアについて考えることもできました。大阪大学の学生であれば、講義として受講することができるのでぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。