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【MDD Diary 2022】#14 (2022/10/08)

2022-10-12

本日はModule4 〜医療機器開発の実践〜2日目~でした。

1,2限目 Group Working – Ⅵ 医療機器開発のための事業化戦略
吉田 智之 先生  小宮コンサルタンツ

午前中は前回に引き続き、吉田先生(小宮コンサルタンツ)とファシリテーターとして当センター研究員の園川先生をお招きし、『医療機器開発と事業化』というテーマでグループワーキングを行いました。受講生は10のグループに分かれ、Module2からロングストーリーとして展開する2種類のシナリオから発表を行いました。シナリオAでは心血管治療の新規医療機器に関して、シナリオBでは治療アプリに関して、それぞれ資金調達から回収、出口戦略までの事業計画を各グループでディスカッションしました。本格的な事業化シミュレーションに取り組むことで、事業を構想から実現させるための具体的な道筋が明らかになりました。貸借対照表を用いて資金の流れを計算するなど、難易度の高いワーキングとなりましたが、「自分では思いつかなかった発想を得ることができた」と言った意見もあり、非常に良い学びとなりました。

3,4限目 医療機器開発と保険償還
河原 敦 先生

午後は医療機器開発を行うにあたって必須の知識である保険適用や診療報酬に関してご講義いただきました。午前中のグループワークでは事業化して利益を売ることを念頭に、販売する医療機器をいくらで売ればよいかという視点でディスカッションしましたが、実際のビジネスにおいては保険適用される際にいくらになるのかが価格決定において重要となります。これまでの講義でも診療報酬に触れる機会はありましたが、今回基本的な内容に加えて先生のご経験や最新情報を交えてお話しいただいたことで、保険償還について一連の流れを理解することができました。保険適用までの道のりは、一筋縄ではいかないこともあることを教えていただき、開発した医療機器の価値を理解してもらうためにもしっかり仕組みを理解しておくことが重要であると学びました。次回のグループワークでは今回のご講義をもとに保険戦略について実践的に学んでいきます。

次回は「Group Working – Ⅶ 医療機器開発のための保険戦略①」、「Group Working – Ⅷ 医療機器開発のための保険戦略②」ということで、丸一日かけて保険戦略について学びます。

メディカルデバイスデザインコース2022運営チーム