【MDD Diary 2023】#14 (2023/10/7)
2023-10-12
本日はModule4 〜医療機器開発の実践〜2日目~でした。
1,2限目 Group Working – Ⅵ 医療機器開発のための事業化戦略
吉田 智之 先生 株式会社ばんそう
午前中は前回に引き続き、吉田先生(株式会社ばんそう)とファシリテーターとして当センター研究員の園川先生をお招きし、『医療機器開発と事業化』というテーマでグループワーキングを行いました。受講生は8のグループに分かれ、2種類のシナリオから発表を行いました。リスクマネジメントのグループワーキングから続く、整形外科領域の医療機器開発と治療アプリに関して、それぞれ資金調達から回収、出口戦略までの事業計画を各グループでディスカッションしました。本格的な事業化のシミュレーションに取り組むことで、事業を構想から実現させるための具体的な道筋が明らかになりました。貸借対照表を用いて資金の流れを計算するなど、難易度の高いワーキングとなりましたが、それぞれのグループやグループ内で重視するポイントが異なるなど様々な意見が交錯することで新たな発見ができ、非常に良い学びとなりました。
3,4限目 医療機器開発と保険償還
河原 敦 先生
午後は医療機器開発を行うにあたって必須の知識である保険適用や診療報酬に関してご講義いただきました。午前中のグループワークでは事業化して利益を売ることを念頭に、販売する医療機器をいくらに設定して、いくつ売ればよいかという視点でディスカッションしましたが、実際のビジネスにおいては保険適用される際にいくらになるのかが価格決定において重要となります。これまでの講義でも診療報酬に触れる機会はありましたが、今回基本的な内容に加えて先生のご経験や最新情報を交えてお話しいただいたことで、保険償還について一連の流れを理解することができました。保険適用までの道のりは、一筋縄ではいかないこともあることを教えていただき、開発した医療機器の価値を理解してもらうためにもしっかり仕組みを理解しておくことが重要であると学びました。次回のグループワークでは今回のご講義をもとに保険戦略について実践的に学んでいきます。
次回は「Group Working – Ⅶ 医療機器開発のための保険戦略①」、「Group Working – Ⅷ 医療機器開発のための保険戦略②」ということで、丸一日かけて保険戦略について学びます。
メディカルデバイスデザインコース2023運営チーム