MDD2024卒業生 天坊 吉彦さん(株式会社ホギメディカル)
2025-04-9
MDD2024 受講
天坊 吉彦 さん
(天坊 さんのコメント)
受講のきっかけ
前職で医療現場に多少なりとも関わっていたとはいえ、医療機器の開発については全くの門外漢。医療最前線の講師陣の生々しいお話を聞ける本コースに魅力を感じ、自分の知識の幅を広げられたらと思い受講しました。その後、ご縁があって手術室の医療材料を扱う現職に転職することとなり、MDDコース受講を通じた学びや出会いも大きく仕事上のモチベーションにつながっています。
医療機器開発の社会的価値と難しさ
受講を通じて感じたことは、講師の先生方の熱量から感じる「命」につながる医療機器開発の尊さ。そしてそれと裏腹にも感じる事業としての難しさです。
医療機器の進化への期待を語るとき、講師の先生にはその進化で救われる患者さんがくっきりと見えていらっしゃるようでした。たくさん見せていただいた手術手技動画も、中身は正直わかりませんが、とにかく熱い解説は伝わりました。自分のような医療資格からは程遠い一人のビジネスパーソンでも、そんな熱量高い医師を通じて医療そして命に貢献できるならば、こんなやりがいのある仕事は他にないように思いました。
他方、その期待は疾患ごとに、症例ごとに、時には患者さんごとや医師一人ひとりによっても異なるようでした。技術が進化し、そのニーズに応えられるようになればなるほど、事業としてはニッチになり難易度が上がる。そんな宿命にも感じられるのは誤解でしょうか。
医療・技術・ビジネス・制度といった幅広い知識と、5年以上にわたる長期間でのプランニングが必要な事業計画立案。ただでさえ難易度の高い、本コースのハイライトともいえるそのワークショップをしながら、少し気が遠くなるような気がしたのも事実です。
MDDコースへの醍醐味と今後への期待
私にとっては気の遠くなるような難しさも、講師の皆様には先刻承知の話で、その解決のヒントまでもご提示いただいていたと思います。それは、多くの先生方が口々に触れられていた“オープンイノベーション”ではないでしょうか。
ネタバレになりそうで、これ以上コースの中身に触れることは避けたいと思いますが、様々なバックグラウンドをもった受講生同士の交わりもまた本コースの醍醐味なのでしょう。貴重な体験でした。
惜しむらくはオンラインに終始し、リアルな関係構築は難しかったことでしょうか。(岡山先生はじめワークショップの講師の皆様は、ぎこちない受講生同士の距離感を縮めるべくファシリテーションしていただいていました!) 個人的にはMDDコース受講をスタートとしてせっかくのご縁をつないでいきたいと思いますし、またコロナ禍で中断してしまったと伺っている病院実習プログラムの再開も心待ちにしております。今年もまた新たな受講生の皆様が参加されると思いますし、まだ見ぬ仲間たちといつか「大同窓会」ができることを心待ちにしています!