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【MDD Plus One 2021 Diary】(2021/03/06)

2021-03-6

2021年3月6日(土)シンポジウム【MDD Plus One 2021】『日本からめざすアジアの医療機器市場』をオンライン開催いたしました!

はじめに、当センターの貴島晴彦センター長よりご挨拶いただきました。
続いて、MDDコース責任者の岡山慶太先生より、「日本からめざす医療機器開発」と題して、本シンポジウムのねらいについてご講演いただきました。

日本貿易振興機構(JETRO)の藤本勉先生、山田あゆみ先生より、「中国・アジア地域における医療機器市場」と題して、中国において巨大インターネット企業の医療機器産業への参入が積極化している現状や、ASEAN諸国の糖尿病有病率や肥満率などのデータをもとにした今後の市場規模の見込みなど、幅広くご講演いただきました。

クアルテック・ジャパン・コンサルティング株式会社の村山剛先生、五十嵐綾先生より「中国・アジアにおける薬事規制の現状」と題してご講演いただきました。シンガポールやマレーシアなどAMDD(ASEAN Medical Device Directive)に準拠している国における戦略、一方で、独自の規制として文書の翻訳や現地での臨床試験を必須とする中国の現状など、数多くのご経験をもとに実践的な視点でお話しいただきました。

帝人ナカシマメディカル株式会社の石坂春彦先生より、「日本発イノベーション機器のアジア・アセアン戦略と課題」と題して、ご自身が取り組んでこられた人工関節の事例をもとに、開発の流れ、海外で販売する際の製品のポジショニング、価格面での考察などもご紹介いただき、日本発で世界初の医療機器を生み出していくプロセスを大変わかりやすくご紹介いただきました。

mk DUO合同会社の肘井一也先生より、「欧州からアジアへ、アジアから欧州へ」と題しご講演いただきました。日本、米国、欧州の規制の類似点や相違点、アジアへの波及の歴史、さらに、欧州でのMDDからMDRへの移行に際し、アジア市場をどのようにとらえるかなどについてご説明いただきました。今後アジア市場への医療機器導出をすすめていくための戦略についてあらたな視点から解説いただきました。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の日下部哲也先生より、「アジア地域への医療機器の国際展開と規制調和活動」と題してご講演いただきました。日本の規制当局であるPMDAが、アジア地域における医療機器規制のハーモナイゼーションにおいて取り組まれている戦略についてご紹介いただき、トレーニングセンターやリライアンスの推進、二国間交流事業などの活動についてもご紹介いただきました。

パネルディスカッションでは、本学医学系研究科の村瀬剛先生にもご登壇いただきました。参加者の方々からいただきましたご質問をもとに、アジアの医療機器市場について、パネリストの先生方から多くのご意見、サジェスチョンをいただくことができました。

【MDDリレーメッセージ】講師の先生からの事前メッセージはこちら 

「メディカルデバイスデザインコース(MDDコース)」は、おかげさまで6年目を迎えます。2021年もよろしくお願い申し上げます。

2021.03.06
MDD plus One 2021 & MDD 2021 事務局