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蛋白質凝集制御デバイス寄附研究部門が発足しました。

2020-04-8

多くの蛋白質はフォールディングすることによって特異的な立体構造を形成し、機能を発揮する。蛋白質のフォールディング反応を明らかにすることは、蛋白質の構造や機能を理解する前提となる基本課題である。

また、フォールディング反応は、多くの生物現象にも関わりをもっている。特に、フォールディングの異常により、蛋白質がアミロイド線維として生体中に蓄積することと相関するアルツハイマー病やプリオン病は、フォールディング病とも呼ばれ、詳しい病因の解明が待たれている。

当研究室では、核磁気共鳴、円二色性、赤外吸収などの各種分光手段と、熱量計測や分析用超遠心などの生物物理化学的手法によって、蛋白質の溶液中での構造と構造安定性、フォールディング反応の分子機構、アミロイド線維の構造と形成機構を研究している。
(蛋白質凝集制御デバイス寄附研究部門 Research Overviewより)