MDD2024卒業生 杉浦 芽維 さん(医学部医学科)
2025-03-31
MDD2024 受講
杉浦 芽維 さん
(杉浦 芽維さんのコメント)
私は、大阪大学医学部医学科に所属しており、学部5年生でMDDコースを受講しました。実は、2,3年生の頃から、MDDコースのことは大学の掲示板で知っていました。ですが、「他の社会人受講生の皆さんに迷惑をかけてしまいそう…」、「臨床の知識も経験もないのに、内容を理解できるのか?」と考えてしまい、なかなか勇気を出せずに参加を見送っていました。5年生になり、臨床の座学を終え、病院での実習もある程度進んだところで、タイミングよく代表教員の岡山先生からMDDコースにお誘いいただきました。これもなにかの縁、そして6年生になったらきっと時間は取れない…と思い、ようやく受講を決意しました。
実際に受講してみた感想としては、「難しい…」でも「楽しい!」といったところでしょうか。Module1やModule3は、医学部の講義や実習の内容と重なる部分もあり前提知識がある分、自然と内容を理解することができました。が、Module2とModule4は私にとっては知らないことばかりで、正直かなり苦戦しました。そんな中でのグループワークはとくに不安が大きかったのですが、同じグループ内にいらっしゃる社会人受講生の皆さんや講師の先生方のサポートもあって、内容を理解しながら進めることができました。
さて、受講までには紆余曲折あり、内容的に難渋した部分もあったわけですが、結果的にはMDDコースを受講することができて本当に良かったと思っています。将来的に医療機器を使う側として医療に関わることになる方にこそ、ぜひこのコースを受講してほしいと感じているので、全体の場で恐縮ですが少しだけ医学科の学生さん向けに紙面を割かせていただきます。私は学部5年生でMDDコースを受講しましたが、臨床の講義が始まっている4年生にもぜひおすすめしたいです。3年生以下での受講は、おそらく、内容的にかなりチャレンジングなものになるかと思っています。もちろん、臨床的な内容だけでなく、知財や医療を取り巻く制度・法令、製造開発の進め方、価格の決定等の内容もしっかりと用意されているので、4年生以上にとっても新たな知識や発見がたくさんある刺激的な半年になるはずです。すべてを理解することはできなくても、周りの学生さんや社会人受講生の皆さんの熱量を感じることができ、医療がいわゆる「医療従事者」だけで成り立っているわけではなく、多くの方に支えられていることを実感できるという点だけでも、非常に価値ある経験になると思います。また、グループワークにおいて、それぞれが異なるバックグラウンドをもとに様々な視点で議論できることは、難しくもありますが、とても面白く勉強になります。自分もその視点の一つを提供できると信じて、遠慮せず、積極的にディスカッションに参加してみると良いのではないかと思います。
最後になりますが、もし、私と同じように受講するかどうか迷っているのなら、ぜひ一歩踏み出していただきたいです!拙文ではありますが、この文章を読んで、MDDコースへの参加を少しでも前向きに検討してくださる方がいらっしゃれば幸いです。