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MDD2024卒業生 近間 仁美さん (医学系研究科保健学専攻)

2025-03-19

MDD2024 受講
近間 仁美 さん

自己紹介

はじめまして。私は大阪大学医学部保健学科看護学専攻で学士を取得後、ストレートで博士前期課程・後期課程へと進学しています。学部時代から老年看護学研究室に所属し、「どんな人も、その人なりの空間でかけがえのない人生を送っていただきたい」という思いを持ち、そこに少しでも力になれるよう勉学・研究に取り組んでいます。

MDDコースを知ったきっかけ

MDDコースを知ったのは、大学院修士課程のオリエンテーションでした。そこで「患者さんを救えるのはお医者さんだけではありません。医療機器開発のプロになって、世界の患者さんを助けませんか?」という言葉に惹かれました。私自身、今もずっとキャリアに悩んでいます。だからこそ、大学院では多職種・多業種との交流を増やし、幅広い視点・視座を持ちたいと思い、このプログラムに参加することを決めました。

本プログラムの内容

特に印象に残ったこと、考えたことを記載いたします。
・医療を推進する上でのコミュニケーションの困難さ
専門職ごとに専門用語は異なります。専門職は略語などを使いがちですが、それって良くないなと感じました。かっこつけるのではなく、わかりやすく正確に伝わる用語、共通言語の確立が不可欠です。また、これは患者さんとの意思疎通にも大切です。

・医療ニーズの評価方法
医療機器開発においての実用性を高めるためには、ユーザビリティの評価・実用性の評価・継続的なフィードバックと評価によるサイクルを回すことが大切です。私はこの数年、研究の勉強を続けているため、そこの柔軟性が低下していると感じました。エビデンスの構築だけではなく、日常でどれだけ使用できるか、導入後に適切に管理できるか、ユーザーの声が確実に開発チームに届くような設計を考えることが大切だと感じました。

・コストとその他のバランス

どんなことでも開発する時はコストを考えないといけない。というのはやはりしんどいなと、率直に感じてしまいました。しかし、チームごとのプレゼンの場で、チームであることの大切さに気づきました。視点を変えて「こうすればこうできる、解決できる」といろんな案が出てくるものだなと、実感できました。

今は今しかない、話

大学院は修士課程で終える方も多いですが、2年間は本当にあっという間です。だからこそ、今できること、「やってみたい」と思ったことには積極的に挑戦することが大切だと感じております。最初は「自分には無理かも」と思っていたことでも、実際にやってみると意外と向いていたり、思わぬ出会いや学びが得られたりします。逆に、合わないと感じたら途中でやめても、それ自体が貴重な経験になります。学生の特権は、何度でも挑戦し、失敗できることだと思っています。(社会人になったらそこが変わると思っているわけではありません。ただ競争社会が浸透した昨今そういうこともありますよね。。と注釈)

まとめ

本プログラムでは、医療業界だけでなく、社会のニーズや経済効果、成長の方向性、社会実装など、幅広い視点で学ぶことができます。特に、社会人受講生との白熱した議論は、普段の大学生活では得られない刺激的な体験でした。社会人受講生の皆様とは linked-inでその後も交流があったりしていいご縁だと感じております。
「医療に興味がある方」はもちろん、「研究分野以外の知識も身につけたい方」にもおすすめしたいです。土曜日が埋まるのは正直大変かもしれませんが、オンラインベースなので負担は軽減できます。私も学会先(海外)で受講したこともありました(笑)
これを読んだ皆さんが、MDDコースに興味を持ち、チャレンジしてみようと思っていただけたら嬉しいです。
まずはMDDプログラムのホームページを開いていただいて、その他にも大阪大学にはおもしろい副専攻がたくさんあります。自分に合うのをみつけるきっかけとなりますように。

近間仁美さんの LinkedIn