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MDD2020卒業生 奥西 淳二 さん(丸石製薬株式会社 )

2020-12-31

MDD2020 受講
奥西 淳二 さん

(奥西さんのコメント)

私は製薬会社で20年以上にわたって医薬品の研究開発と医薬品申請業務を中心とした業務に従事してきたものの、医療機器開発に関する知識や経験はほぼ皆無の状態で2020年度に開催されたメディカルデバイスデザインコースを受講しました。

新型コロナウイルス感染症の流行が第2波に突入する直前の2020年5月30日に第1回目の講義が始まり、約5か月間かけて「医療機器開発のための臨床医学・マネジメント・機器実習・実践」の4モジュールの講義が行われました。毎回、経験豊富で専門知識を有する講師陣が基礎から実践まで解説下さったので内容は興味深く、コロナ禍に自宅で受講できるweb形式の開催をしていただけたことで、1度も欠席することなく無事修了することができました。本コースを通して医療機器開発に必要な臨床医学や医療機器開発の全体像について多くを学びましたが、特に、①臨床医の講師の方々からの医療機器開発への期待を感じたこと、②医療機器メーカーの講師が実際にご経験された業界参入や保険償還の場面で苦労された話や成功に導くためののノウハウを惜しみなく教えて下さったこと、③グループワーキングで大阪大学工学部の学生さんや経験豊富な医療機器メーカー社員さんなど、世代も背景も異なるメンバーと一緒に力を合わせて1つの課題について様々な視点からディスカッションしたこと、が深く印象に残っています。

コロナ禍のため、例年と異なり臨床現場で実際に医療機器が使われているところを見学できなかったり、講師の先生方や他の受講者と対面で交流を深めることはできませんでしたが、それでもオンラインツールを組み合わせることで講義の質問やグループワーキングの連携がしやすい環境になっていて全く不便はありませんでしたし、画面を通してでも企画・運営をされておられる方々の受講生に対する情熱が伝わる価値あるプログラムで、自分自身も日本の医療機器に携わっていきたいという気持ちが一層強くなりました。

(事務局より) 

奥西さんはメディカルデバイスデザインコース2020レギュラーコースをご受講されました。

受講される前年に研究開発から研究開発企画の業務に変わられたそうで、医薬品とデバイスの融合という視点からMDDコースを受講され、現在医療機器開発にも取り組まれておられます。

昨今の潮流として、医薬品業界から受講される方が増えてきておりますが、グループワーキングでは医薬品を専門とされる方々の意見が入ることにより、新たな気付きが生まれ、受講生の皆様にとって視野の拡大に繋がっていくのではないかと存じます。分野によっては、既に医療機器と医薬品の境目は限りなくなくなりつつあり、運営サイドとしましても、この傾向は加速するのではないかと考えております。

コロナ禍の開催となり、機器実習やグループワーキングもオンラインでの実施となりましたが、逆にオンラインでのメリットも感じていただけたように思います。いずれ落ち着きましたら対面でのネットワーキングで直接お目にかかれる日を楽しみにしております。

新規参入での医療機器の開発と奥西様のますますのご活躍をご祈念申し上げます。