【MDD Diary 2020】#10 (2020/08/15)「医療機器開発のための機器実習2」

2020-08-15

本日はModule 3「医療機器開発のための機器実習」第2日目でした!

 

 
午前中は特許業務法人 前田特許事務所から長谷川雅典先生にお越しいただき、MDD Group Working – Ⅳ 医療機器開発のための知財実習① 「出願戦略編」が行われました。午後からは、創樹国際特許事務所から中道佳博先生にお越しいただきMDD Group Working – Ⅴ 医療機器開発のための知財実習② 「活用戦略編」が行われました。

 長谷川先生のご講義では、法律上の知財の定義、特許権、商標権についての基礎的な知識から、出願前調査のひとつとして特許情報プラットフォーム「J-Plat-Pat」を用いての検索など実践的な内容もご教示いただきました。グループワーキングでは、「耳で測定する脈拍測定装置」という発明をもとに、関連特許の検索、先行特許との差異の抽出、それらをもとにした出願戦略についての検討を行いました。検索式の作成の際には発明した内容を「技術分野」「発明の目的や課題」「技術的特徴」の3つに分けて考えた上でそれらのキーワードや言い換え語を用いることが有効であると教えていただき実践しました。言い換え語によって検索結果が大きく変化することや、全文や要約/抄録など検索項目を変更することでヒット件数が増減することなどを体験し、大変勉強になりました。また先行特許の明細書に記載されている請求項や図面を理解して、自分の発明との差異を明確にし、さらにそれを文章化することがいかに重要であるかを学びました。

 中道先生のご講義では、主に外国出願における出願戦略や出願ルート、特許調査について教えていただきました。また、権利活用として特許の自己実施や実施権の設定、権利侵害として特許権侵害や警告書・回答書の内容等についてもご説明いただきました。グループワーキングでは、10のグループに分かれ、それぞれ2つの課題に取り組んでいただきました。1つ目は、血栓による閉塞を防止できる新技術を用いた人工血管を上市するというシナリオを用いて、要素技術提供元との関係や海外展開戦略、競合他社の動向を踏まえて、知財の観点から対応すべき点を抽出しました。2つ目は、CTやMRIなどのデジタル画像を利用した3D解析装置発明のシナリオを用いて、特許権侵害について、特許権者と被疑侵害者に分かれて対応を検討しました。自社の事業規模の設定、特許の共同保有の可能性探索、職務発明に関する視点など、グループごとにさまざまな展開があり、オーディエンスにとっても大変学びの多いプレゼンテーションでした。

 グローバル化がすすむ中、医療機器ビジネスにも国境がなくなってきています。発明の内容や事業動向によっては外国出願が必要となるケースも多くなる一方で、特許出願や維持管理には多くの資金を要するため、出願国の選択などの戦略も非常に重要になってきます。開発した機器の新規性を明確にして競合となる機器との差別化をはかり、上市後も事業として継続するためには、知財戦略が必要不可欠であることを学びました。

 
 8/22は1~7限まで機器実習になります。ペースメーカー・ICD・CRTD、リードレスペースメーカー・プログラマー、血糖値センサー、人工呼吸器、漏れ電流・EPR、除細動器・AED、パルスオキシメーター・血圧計について学びます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

【MDDリレーメッセージ】講師の先生からのメッセージはこちら

 

2020.8.15

MDD Diary 2020

 

Written by team MDD

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