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2018-06-23 / MDD Diary 2018 #4(2018/06/23)

【メディカルデバイスデザインコース2018】
 今週の月曜日、大阪では地震がありました。
 少しでも早く、皆様の生活が元に戻りますよう、心よりお祈り申し上げます。
 
 『医療機器開発のための臨床医学』第4日目は、泌尿器科学の野々村祝夫先生、循環器内科学の坂田泰史先生、脳神経外科学の押野悟先生にご講義いただきました。
 

 野々村先生には、泌尿器科分野の内視鏡の歴史や泌尿器疾患の診断治療についてご講義いただきました。前立腺癌と腎癌の治療の一つとして、ロボット支援下手術について動画を用いて大変詳しく解説いただきました。術野のみを映した動画をみていると、術者が離れたところで操作していることも、3Dの画像であるということも忘れて、目の前で手術が繰り広げられていると錯覚してしまいました。今後はロボットにAIを搭載したものも開発されてくるのでは、とロボットのさらなる進歩の可能性についてもお話いただきました。
 
 坂田先生には、2コマにわたり循環器医療の最前線について、随所に医療機器開発の視点を交えながらご講義いただきました。1コマ目の疾患・病理編では心不全の病態生理について、2コマ目の疾患・治療編では、「低侵襲」と「可視化」というキーワードをあげて循環器内科領域の診断・治療について大変わかりやすく教えていただきました。「低侵襲」の例の一つとしてTAVI(経皮的大動脈弁置換術)をご紹介いただきました。弁膜症を「カテーテルで治す」というCribier先生の発想や、それを成し遂げるまで一緒に開発された方々の情熱に触れ、少し心が熱くなりました。また、「可視化」の例としてあげられていた3Dエコーや血管内視鏡の画像は大変わかりやすく、コメディカルとの情報共有や患者様への病状説明の際などに大変有用だと感じました。
 
 押野先生には、脳神経外科領域の医療機器についてご講義いただきました。水頭症の治療に用いられるシャント・システムや重度痙縮(手足のつっぱり)の治療に用いられるバクロフェン髄腔内持続療法(ITB)のデバイスなど、体内に長期的に留置される医療機器についてご紹介いただきました。これらを用いることで症状が改善し、患者様のQOLが飛躍的に向上していることを知りました。医療機器開発に携わる方々が患者様の元気になった姿や思いに触れる機会が増えれば、さらに有用な機器が数多く開発されていくだろうと思いました。
 
 今日は大阪会場でランチョンネットワーキングが開催されました。大変多くの方々にご参加いただきどうもありがとうございました。MDDコースでのつながりが、多くの医療機器が生み出されるきっかけになれば幸いです。
 


 今日でモジュール1『医療機器開発のための臨床医学』が終了となりました。臨床医学について、現場で日々診療に携わっておられる先生方から直接教わることができ、大変有意義な時間でした。
 

 
 来週からはモジュール2『医療機器開発のマネージメント』がはじまります。第1日目は、医療機器開発におけるマーケティング、組織マネージメント、ビジネス分析、承認・認証制度に関する講義になります。
東京会場ではお昼のお時間をいただきましてMDDランチョンネットワーキングを予定しております。
 
 来週もどうぞよろしくお願いいたします。

 
2018.6.23
MDDコース2期生 チコ(ChiCo)