MDD Diary 2019 #17(2019/11/01-02) 『MDD Plus One ~Meet the US Expert~』

2019-11-2

穏やかな秋晴れの中、東京日本橋ライフサイエンスビルにて、初開催となるMDDコースのスピンオフ企画『MDD Plus One ~Meet the US Expert~』が開催されました。
 

 
初日は坂田泰史 大阪大学国際医工情報センター センター長のOpening Remarksで始まりました。
Day1ということで、『ルールの違いを知る』というテーマのもと、アメリカと日本の医療機器に関するルールの違いをさまざまな角度から検討しました。

 

前半は、エドワーズライフサイエンス株式会社 児玉順子先生と公立大学法人神奈川県立保健福祉大学 昌子久仁子先生を座長にお招きし、マーケット・薬事・保険をテーマに、公益財団法人医療機器センターの鈴木孝司先生、オリンパステルモバイオマテリアル株式会社の平井二郎先生、エドワーズライフサイエンス株式会社の林利史先生にご講演いただきました。
 

 
後半は、米国より特別講師としてお招きしたDennis Black先生(BD, UDI Program Director Global Regulatory Operations)にご講演いただきました。製品での優位性があってもアメリカで売れないという経験をもつ日本の医療機器メーカーは少なくないと思われます。今回の企画1日目はDistributionという少し異なった角度から、米国医療機器マーケットを分析する試みとなりました。Dennis先生には、米国医療機器のDistributionの実際ということで、Sales Channel、Integrated Delivery Networks (IDN)、日本でも広がりつつあるGroup Purchasing Organization (GPO)といった概念、さらに米国では対応が必須となるUDIについて、その必要性、医療従事者側からの要望、FDAが要求するもの、流通におけるニーズなど、それぞれの国の規制当局の違いも踏まえてご説明いただきました。ご講演に続いて、オーディエンスからの質問を踏まえ、パネルディスカッションが行われました。
 
 

1日目のセッション終了後には、恒例のネットワーキングが行われました。金曜日の夜というゴールデンタイムにもかかわらず、多くの方にご出席いただきありがとうございました。
 

 
Day2は『米国医療機器ビジネスの実際』と題し、米国の保険システムについて知り、そして日本からアメリカの医療機器市場に打って出た実体験から学ぶという流れで実施しました。
 

午前は医療機器センターより中野壮陛先生、そして株式会社グロービッツより春山貴広先生を座長にお招きし、保険を中心とするセッションを行いました。演者はロサンゼルスよりお越しいただいた春山先生、そしてボストンより特別講師としてお招きしたEric Lam先生です。米国の保険システムは、日本ではよく自動車保険に例えられますが、一部の付帯費用を除いて公的保険ですべて賄われる日本と、プライベートインシュアランスを主とするアメリカとではそもそもの医療に対する考え方自体に大きな差があります。Eric先生にはこれら外観から、Reimbursement、Coverage、Coding、Paymentというキーワードに沿って、アメリカのマーケットで医療機器を上市し対価を得るには何をすればよいのかを順を追って解説いただきました。米国企業の保険取得に多数関わっておられるEric氏自身が複雑と仰る通り、極めて複雑なシステムであることがあらためてわかりましたが、少なくとも開発した製品の立ち位置を見極めて、米国の制度に当てはめてひとつずつ考えていくしかないということが言えるかと思います。


 
午後は、当センターより妙中義之特任教授、そして引き続き医療機器センターより中野壮陛先生を座長にお迎えし、<実体験から学ぶ>をテーマに、朝日インテック株式会社 西内誠先生、株式会社アルム 坂野哲平先生、テルモ株式会社 中野正吾先生にご講演いただきました。講演終了後には、パネルディスカッションが行われました。米国企業が日本のマーケットに参入する際もパートナーを伴うことが多いように思いますが、日本から米国にいく際にも、パートナー戦略というのは重要かもしれません。

 
2日間にわたりご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。
See you Soon!
 

夜も眠らない東京日本橋 MDD Plus One 2019 開催前夜 深夜2時
MDD Diary 2019
編集長: ChiCo
MDD brain: KEI2