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MDD2016卒業生 福永 真一 さん (株式会社カネカ-受講当時 現関西大学)

2024-04-30

MDD2016 受講
福永 真一 さん

(福永さんのコメント)

2016年のレギュラーコースと病院実習を受講しました。

 私は、30年近くずっと医療機器とは全く関係のない材料系の研究開発をしてきましたが、ある時、生体吸収性のある材料を扱っていたという接点だけで唐突に医療機器開発部門に異動になりました。

 それまでの経験から、研究を製品化・事業化するためには研究開発の視点だけでなく、その領域特有の事業背景、市場の特性、使われる現場・人のことなどを知らないと成功は難しいと知っていましたが、当初、医療機器開発について総合的に学べる講座や機会がなかなか見つかりませんでした。

 とにかく業務をこなしつつ断片的な学習を続ける中、出会ったのがMDDコースでした。毎週土曜日、半年間にわたって基礎医学、リスクマネジメント、保険償還に至るまで医療機器開発に関係するあらゆる知識を総合的に学べ、さらに医療現場を見る機会を得られたことは本当に貴重でした。また、多様な背景を持つ同じ志を持つ人たちと出会えたことも財産だと思っています。

 定年を機に医療機器開発とは離れましたが、いつかまた携われる日が来ると信じて、新設の講義やリニューアルされた講義は受講してきました。そして今、関西大学で医工薬連携担当の官連携コーディネータ―となり、MDDコースで学んだこと、人的ネットワークを総動員してアカデミアの技術の社会実装に貢献したいと考えています。